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現在、株式相場はS&P500、NASDAQともに最高値を更新して、極めて好調な相場が続いております。このような上昇相場において、投資家はどのように資産を管理すればよいのでしょうか。
長期投資で最も大切なことは市場から退場しないことであると言えます。そのために実践すべき4つのポイントを紹介いたします。
【ポイント】
1,積み立て投資は継続する
2,レバレッジや信用買いは絶対に避ける
3,十分な分散を意識する
4,リバランスによる資産配分の調整
目次
積み立て投資は続けるべき
積み立ての計画をするうえで重要な過去のパフォーマンスを見てみましょう。手元にデータがあったS&P500のパフォーマンスです。
この図は、投資期間を1,5,10,15,20年とした際のパフォーマンスのブレをグレーで、平均パフォーマンスを×印で示しております。例えば投資期間が5年の場合にはリターンは-2.4%から28.6%の間で、平均すると約10%であることを示しています。
上の図から分かることとして、投資期間が長くなるほど、マイナスのリターンになる確率が減るうえに、高い複利の効果を得ることができます。市場から高いリターンを得るためには長期で市場に居続けることが重要であると言われるのはこのためです。
もしも投資期間を1年とするのであれば、最も運の悪い期間で投資をしてしまった場合、-37%のパフォーマンスを記録します。そのため、短期投資家にとっては、高値である今は追加投資には好ましくはない時期かもしれません。
一方で、投資期間を15年とした場合、最も運の悪い時期に投資をしたとしても、年利4.2%のリターンを得ることができると言えます。(実際に計算すると15年で85%のプラスです。) つまり、いくら今が高値だと言っても、15年後から見たら、現在の価格はとても安いと言えます。だからこそ、想定している投資期間がもしも長期であれば、積み立てを継続する価値は十分にあります。
ドルコスト平均法に基づいた積み立てを始めた方の多くは、高い時に買いすぎてしまうというのを避けるためにこの手法を選んだと思います。将来の値動きは全く予想できません。「今は高い、そのうち下がる」という予測を立てるのではなく、一度自分の中で無理がないと決めた積立方法を堅持することが長期投資において重要です。高い、安いがわからないからこそ、積み立て投資により時間的な分散ができるというドルコスト平均法のメリットを今こそ活かすべきです。これこそが市場に長く居続けるための大切な戦略です。
ハイリスク運用は避けるべき
レバレッジや信用は絶対に活用してはいけない
以前、レバレッジは下落に対して極めて脆弱であることを説明しました。この記事では、大きな暴落が起これば起こるほど、そこから値を戻すのに必要なリターンが指数的に増加することを紹介しました。
高値が続いている時には、今はリスクが低く調子が良いというイメージをどうしても持ってしまいます。しかしながら現実は逆で、高値であることは下落の際の落ち幅が大きくあることを意味します。だからこそ、相場が良い時に気分に任せてレバレッジや信用買いでリスクをとることは、極めて危険な行為であると言えます。日々の積み立てを堅実にこなし、リスクを限定した運用を貫くことが重要です。
特定の銘柄への集中投資は避ける
現在の相場では、ビットコインなどの仮想通貨や、EV・AI・ドローンといったハイテク銘柄、そしてインデックス運用であってもNASDAQのようにかなり加熱した指数があります。現在の水準がバブルなのかどうかは誰も断言できず、実際にバブルがはじけて初めて全員が気付きます。これらの熱気を帯びた資産に対しては集中投資すべきではなく、幅広い資産に分散投資を行うことが重要です。
20世紀末のハイテクバブルではインターネット関連銘柄が急騰し、その後、崩壊しました。バブル崩壊により経営破綻し、株が紙切れになった銘柄も少なくないです。運よく生き残った銘柄であっても、下記のように大幅な価格崩壊が起こりました。
アマゾン:-93%、シスコ:-87%、ヤフー:-97%
もしもヤフーに10000円投資をしていた場合は300円になります。取り返すためには資産を33倍にする必要があります。極めて大きな痛手であることは言うまでもありません。熱狂相場での過度な集中投資は、再起不能な痛手を負う可能性があります。十分に資産を分散させることが重要であると言えます。
私たちは十分知っているはずの事象でもすぐに忘れてしまい、それを実際にイメージをすることが難しい、ということはよくあります。例えば、何度経験していても、冬の夜に真夏の炎天下を想像することは難しく、夏の陽の下で冬の冷え込みを想像することは難しいです。好調な相場が続くと、つい昨年起こったような暴落であっても容易に忘れてしまいます。「株式投資はハイリスクハイリターンである」という当たり前の前提を、相場が良い時期にこそ、見つめなおす価値があると思います。
将来の積立額を見直し、リバランスをする
リバランスのメリットと方法
積立額は基本は大きくは変えない方が良いと思いますが、リバランスの観点から行うのであれば、有効であると言えます。リバランスとは、値動きの結果、本来予定していた資産バランスが崩れた時に、その資産バランスをもとの状態に戻すことです。下の図をご覧ください。
こちらの図では、4つの資産に均等に投資をしている際に、1年後にそのバランスが崩れている様子を示しています。この場合、アウトパフォームした資産1・3からアンダーパフォームした資産2・4に資産を移すことにより、当初のバランスを保持することができます。これにより、調子が良かった資産の一部を利益確定することができます。加熱した銘柄に対して資産が集中すること避けることにより、リスクの低減を実現できます。
積み立て時のリバランス
以前友人から、「好調相場のうちに、積み立てをしている資産を少し利益確定をしようか迷っている」という相談を受けました。もしも今後もその資産に対して積み立てを継続するのであれば、課税されないためにも売却はすべきではありません。売却しない代わりに、その資産に今後積み立てていく額を減らすことが良いと言えます。つまりアウトパフォームした資産への積み立てを減少させ、アンダーパフォームした資産に対して、集中的に積み立てを設定することにより、売却による課税を完全に避けながらリバランスが可能になります。
まとめ
今だからこそ知っておきたい好調相場における資産運用のポイントについて、ポイントを紹介しました。
1,積み立て投資は継続する
2,レバレッジや信用買いは絶対に避ける
3,十分な分散を意識する
4,リバランスによる資産配分の調整
全てのポイントは、長期投資による高いリターンの恩恵を享受するために、市場に長期で居続けることにつながります。紹介したポイントで漏れがないとは言えませんが、投資家にとって「長期で資産を運用する」という目標の重要性は揺らがないと思います。この目標を達成するために何ができるのか考えると、やるべきことが明確になるかもしれません。
今回の記事が皆さまの資産運用の参考になれば幸いです!
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