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【永久保存版】バンガード社が勧める、長期投資を成功させるための4原則

 

 皆さま、お疲れ様です!ぴの(ぴの @インデックス怪獣 (@indexpino) | Twitter)です🐤

 長期投資を成功させるために、正しい投資哲学を持つことは不可欠です。今回は世界最大規模の資産運用会社であるVanguard社が考える、成功する投資家になるための4つの基本原則を紹介いたします。

 全文のリンクは本文の最後に改めてに載せますが、全36ページの長めの資料となっております。本記事で簡潔にポイントをまとめていきますので、気になる項目については更に調べてみてはいかがでしょうか。

引用元:日本の投資家の皆さまが成功する投資家になるためのバンガードの4つの基本原則(全文)

 

(追記2021年3月8日:バンガード社の日本からの撤退を受けて、ウェブサイトは閉鎖されました。そのため原本にアクセスはできなくなっています。)

 

 

【成功する投資家の4原則】

・目標:明確で適切な投資目標の設定

・バランス:広く分散しているファンドに投資し、適切な資産配分を維持

・コスト:コストの最小化はリターンの最大化

・規律:規律ある長期的な視点を持つ

 

目次

 

 

【全投資家必見】バンガード社が考える、成功する投資家の4大原則

 

バンガード社が考える投資哲学の重要性

 初めに今回紹介する原則に関して、バンガード社からのメッセージを原文引用いたします。

 成功を収めている多くの投資運用会社には、核となる投資哲学が存在し、バンガードも例外ではありません。バンガードは、自社運用や外部委託のファンドを通じて、さまざまな投資戦略をご提供していますが、投資方針には一貫して流れる重要なテーマがあります。それは――

「投資家の皆さまがコントロールできることに注力してください」ということです。

 ところが実際には、あまりにも多くの人がマーケットや経済、運用会社ランキング、個々の株式や運用戦略のパフォーマンスといった、本来コントロールすることのできない要素に目を向けています。投資で成功するための、最良の機会をもたらす基本原則が見過ごされているのです。
 この基本原則は、創業以来、バンガードの根幹を成すものです。過去、そして未来のバンガードを表わす企業文化として深く根付いています。バンガードが投資家の皆さまの意思決定をお手伝いする上での針路となる、いわば不朽の原則です。

以上

 

4つの原則

目標

 明確で適切な投資目標を設定することが第一の原則です。投資目標は、明確で達成可能なものである必要があります。投資のリターンを過度に高く見積もったり、実践が難しい貯蓄や投資計画に基づくものであってはいけません。そのため、この投資目標は、他人の真似をして設定するのではなく、個々の投資家の投資目的や前提条件など、自分自身の状況に基づいて設定する必要があります。

目標に基づいた具体的な投資計画の必要性

 設定の基準になるものは個々の投資家の①リスク許容度②投資期間です。①リスク(ボラティリティ:価格変動性)とリターンは相関しているため、大きなリターンを得るためには、大きなリスクをとる必要があります。そのため、自分のリスク許容度を知ることはリターンを見込むうえで不可欠です。②もう一つの重要な前提要素は投資期間です。ご自身の年齢や将来の支出計画などに基づき、どのくらいの期間投資ができるのかによって、その目標に到達するアセットアロケーション(資産配分)は変わります。それは、短期運用の場合にはマーケットの悪い時期にあたってしまうことにより、目標とするリターンが得られない可能性が低くない一方で、長期で運用できる場合にはそのリスクを低減することができるためです。 
 高いリターンを得るためには、不確かなマーケット予測に基づく投資ではなく、目標を見据えた具体的な投資計画を立てることが不可欠です。

 

投資計画を持たないことによる失敗例

 過去の株式市場の売買記録を見ると、投資家の多くは、上昇相場で高値を維持しているタイミングで多くの投資を行い、逆に下落相場になると多くの資金が株式から引き上げます。このような投資手法は”高値掴みの安値売り”につながり、投資パフォーマンスの下落を引き起こします。また、直近の各銘柄のパフォーマンスを追いかけるような投資戦略も好ましくありません。過去のパフォーマンスは未来のリターンとは無関係です。このような、日々メディアを賑わす金融商品や投資手法を都度取り入れるような投資手法も、投資家のリターンの低下につながります。投資家は不確かなマーケットに流されてプランを立てるのではなく、一度設定した目標を見失うことなく、堅実に投資をすることが求められます。

 一度決めた投資計画は、目標を見据えて、定期的にその具体的な計画内容を見直すことも大切です。この時、市場をアウトパフォームする投資対象を見つけようとすると多くの場合うまくいかないという研究結果が出ていることは知っておいて損はないと言えます。

 

バランス

 幅広く分散しているファンドに投資し、適切な資産配分を維持する必要があります。

 

アセットアロケーションの設定

 上で記載した目標を実際の計画に落とし込む際には、まず初めに目的に合ったアセットアロケーション(資産配分)の設定から始めます。「アセットアロケーションはそのポートフォリオの長期リターンの80%を説明する」という理論が過去の研究で示されています。そのため、ご自身の目標を達成するためには、それに見合ったアセットアロケーションを選択する必要があります。一般に株式は債券よりもハイリターンをもたらしますが、そこには高いリスクも付きます。ご自身の目標にあった株式と債券のバランス(アセットアロケーション)を選択することが大切です。

 

株式投資をしないこともリスク

 「機会費用」という言葉は、マーケットで利益を上げられる機会があるのに、何もしないことによってそれを失う損失を指します。リスクとリターンは相関するため、過度にリスクや一時的な元本割れを避けてしまうと、目標としているリターンを実現することができなくなります。自身が許容できる最大のリスクを受けれることにより、リターンを最大化することができます。

 インフレもリスクになります。それは、インフレにより物価が上昇したとしても、自身のポートフォリオによっては、その物価上昇に後れを取ってしまい、結果自分の資産の購買力が低下してしまうためです。適切なリスクをとり、株式に相応な資産を置くことにより、インフレリスクを抑えることができます

 

資産の分散

 資産を不必要なリスクから守るために、分散投資は極めて有効な戦略です。株式だけでなく、債券やリートなど、資産を分散させることにより、特定の資産への投資リスクを減らすことができます。また、例えば同じ株式であっても、ITセクターと金融セクター、エネルギーセクターでは異なる値動きをするため、一つの資産クラス内であっても、さらに分散することは可能です。歴史を見てみると、年ごとに各資産のパフォーマンスは大きく異なります。先進国株式の調子が良い年もあれば、新興国債券の調子が良い年もあります。市場でのベスト・パフォーマーを予測することは困難だからこそ、幅広い資産を保有する必要があります。これにより、不必要なリスクを低減させ、最善のパフォーマンスを維持することができます。

 

コスト

 マーケットを予測することは極めて困難です。しかし、コストを管理することは容易です。コストが高いと、マーケットから得られるリターンと投資家が実際に手にするリターンの乖離が大きくなります。投資コストが低ければ低いほど、長期投資の当然リターンは高くなります。歴史的に見ても低コストの投資信託は高コストのものよりも良いパフォーマンスを上げる傾向があります。

 コストを抑える具体的な戦術の一つがインデックス投資です。アクティブ運用はインデックス投資と比較をして、市場調査に伴う人件費、銘柄入れ替えに伴う売買手数料などの諸経費がかさむため、当然コストは高くなります。このコストを超えるリターンを長期で得ることは困難で、歴史的にはほとんどのアクティブ運用がインデックス投資をアンダーパフォームしています。

 

規律

 市場には好況・不況など、サイクルがあるため、投資は時に大きな感情の波をもたらします。マーケットの混乱の中では、投資家の中には衝動的な行動をとってしまう人や、逆に思考停止に陥る人がいます。自身で常日頃から規律を守った資産運用を行うことが長期投資では不可欠です。

リバランス

 アセットアロケーションの決定は目標を達成するための要です。その効果を引き出すためには、動き続ける市場の中で長期的にそのアセットアロケーションを維持・管理することが不可欠です。そのために、定期的にリバランスを行い、当初の資産配分に戻すことが必要です。

 もしも相場の上昇に身を任せて、自身のポートフォリオの配分を放置してしまうと、場合によってはそのままバブルに引き込まれ、気づかぬうちに崩壊のリスクにさらされる可能性があります。リスク管理を行うためにもリバランスを行うことが重要です。

誘惑を抑える

 日々大きく値動きするマーケットを見ていると、短期的な市況に合わせて売買をするマーケットタイミング戦略に手を出したくなる誘惑にかられます。この戦略は一見すると魅力的な投資手法に見れますが、将来の値動きは全く予想ができず、プロであっても当てることができません。そのため、うまくいくかどうかはやってみないとわからない、博打のような戦略だと言えます。短期的で衝動的な判断で運用するのではなく、長期で規律を守った戦略を堅持することが重要であると言えます。

 

 まとめ

 バンガード社が考える、成功する投資家になるための「目標」「バランス」「コスト」「規律」の4つの原則を紹介いたしました。どれも一度読むだけでは理解したつもりになりそうですが、自分のものにして実行に移していくまでには何度も目を通す価値がありそうだと感じました。

 最後にバンガード社からのメッセージの中で気に入ったフレーズを引用いたします。

「投資家の皆さまがコントロールできることに注力してください」

「株式やマーケットの研究に勤しむよりも、自分自身の堅実な貯蓄や投資計画を練る方がはるかに賢明だと言えます。定期的にポートフォリオに拠出し、その額を時間の経過に合わせて増やしていくことで、長期的な資産形成には驚くほど強力な効果を与えます。」

 マーケットの予測ができない私たちがコントロールできるポイントは限られています。長期を見据えて着実に積み立て投資を続け、アセットアロケーションを維持することこそが成功する投資家への第一歩ではないかと感じました。

 今回の記事が皆さまの良い投資につながれば嬉しく思います!

 

今回の参考文献

https://www.vanguardjapan.co.jp/docs/Vanguard-Investment-Principles-for-Japanese-investors-2017.pdf

 

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