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【絶大な複利効果】株式リターンの97%は配当再投資の結果、値上がり益はたった3%

 

株式の累積リターンの97%は、配当再投資がもたらしてきた。

値上がり益が生み出した部分は3%に過ぎない。

 

 皆さま、お疲れ様です!ぴの(ぴの @インデックス怪獣 (@indexpino) | Twitter)です🐤

 冒頭に示したフレーズはジェレミーシーゲル著『株式投資の未来』から引用したフレーズです。長期投資において、配当再投資が極めて重要であることはよく知られていますが、本当にこれほどまでに大きな影響を与えているのか、疑問に思う方も少なくないと思います。

 今回は上記著書内のデータと簡単なシミュレーションを通して、冒頭の記述についての検証を行いました。配当再投資の意義を再認識し、長期投資を成功させるポイントをご理解いただけると幸いです。

 

目次

 

 

トータルリターンの97%は配当再投資の結果

 『株式投資の未来』によると、キャピタルゲイン(値上がり益)のみを勘定すると、1871年に投資をした1000ドルは2001年には24万ドルへと増加しました。つまり、132年間で、資産はおよそ243倍に増加したことをデータは示しています。

 一方、配当再投資をした場合のトータルリターンに関しては、1871年に投資をした1000ドルは2001年には約794万ドルへと増加しました。つまり、同じ期間で資産はおよそ7947倍に増加しました。

 上記の値を計算すると、243 / 7947= 3.05%となり、トータルリターンのうち、値上がり益が占める割合はごく一部であることがデータから示されます。

 ちなみにこの間の配当益は9万ドルで、純粋な値上がり益と配当収入だけでは33 / 794= 4.2%となります。つまり残りの約96%は配当再投資の成果であると言えます。

 配当再投資が重要なのは知ってはいるが、本当にここまで大きな割合を占めるのか、疑問に思う方も多いと思います。具体的なケースを見てみれば、この結果もご納得いただけると思います。

 

 

配当再投資は配当金に配当が付く 

 配当再投資のメリットをイメージするために簡単なケースを紹介いたします。下の例では、10000円を配当利回り5%の資産に投資をする際に、①配当再投資したケースと②配当再投資しないケースの2つを示しています。

配当再投資により、配当に対しても配当を得られる(複利効果)

 

 配当再投資がないケースでは、10000円の投資リターンは毎年5%の500円である一方で、配当再投資をした場合には、1年目では500円である一方で、2年目、3年目では525円、551円と配当収入が増加します。これは、配当再投資をすることにより、配当益に対しても配当が入るためです。

 この配当再投資の効果は短期では大きなものではありませんが、長期投資の上では極めて大きな効果を発揮します。

 

 

配当再投資の圧倒的な複利効果

中期的な影響

 下の図では、上のケースと同じ配当利回り5%の資産に対して、20年間投資した際の配当利回りの変化を示しています。オレンジの点が配当再投資をしたケースで、グレーの点が配当再投資をしていないケースです。

配当再投資の圧倒的な複利効果(中・短期)

 1年目ではどちらのケースでも、もちろん利回りは5%です。配当再投資をしない場合には、5%の利回りが20年後まで続いていく一方で、配当再投資をした場合には、2年目には利回りが5.25%、3年目には5.51%と増加し、20年目には12.6%へと大きく増加します。配当金に対しても配当が付く、複利の効果は絶大であると言えます。

 この結果は、配当利回りは変化ない場合でも、配当再投資を続ける限り、実質配当利回りは増加することを示します。これは見過ごされがちな点ではないでしょうか。(経験談です。)

 

長期投資で配当利回り626%⁉

 複利効果はご存じの通り、時間の影響で増大します。同じ利回り5%の資産に関して、超長期投資をした場合の例を下に示しています。

配当再投資の圧倒的な複利効果(長期)

 配当再投資をする場合には、20年、40年と長期で運用すればするほど利回りは増大します。(寿命との戦いになりますが、)100年間配当再投資を続けた場合には、626%の配当収入を得ることができます。つまり当初の軍資金10000円に対して、複利効果が重なり、100年目にはたった1年で62600円の配当収入が得られることを示しています。

 配当再投資が長期投資では極めて重要であることが、今回の例から再認識いただけたと思います。

 冒頭のトータルリターンの97%は配当再投資によるものというのも、「配当再投資の結果、配当利回りの増大とキャピタルゲインの増大、2つの影響が重なった結果である」と考えれば納得できる数値であると思います。

 

 

配当は地味だが強大な力を持つ

 投資リターンのうち、値上がり益はチャートで直感的に分かるリターンであるがゆえに、多くの投資家が注目しがちです。一方、配当についてはチャートには反映されないため、少し地味な存在であると言えます。特に配当再投資の効果は過去のチャートを見ても全く分かりません。配当再投資を続けるだけで配当利回りが増大し続けることは、見過ごされがちではないでしょうか。(私の経験談です。)

 以前の私の記事では、リーマンショック前後から配当再投資をした際の、様々な資産のトータルリターンのデータ解析を行いました。その結果、従来は最もハイリターンであると認識される、先進国株式を超えるリターンをもたらす資産があることが明らかとなりました。お時間があれば、下記の記事もご参考にしてください。

 

 

 

まとめ

 配当再投資は長期投資を成功させるために不可欠な要素です。配当再投資をすることにより、配当金に対しても配当が付くというのは大きな複利の効果をもたらします。この影響は絶大で、特に長期投資では想像以上に大きなリターンをもたらします。シーゲル教授の研究成果である、「投資リターンの3%が値上がり益由来で、97%が配当再投資によるものである」という衝撃的なデータは、直感的には意外なものだったと思いますが、本記事を読んだ後であれば、ご納得いただけると思います。

 配当(インカムゲイン)は値上がり益(キャピタルゲイン)と比べると地味なものだと思いますが、リターンを考えるうえでは不可欠な要素です。長期投資を成功させるために、シーゲル教授の研究成果を肝に銘じて運用することが大切ではないでしょうか。

 

 今回の記事が皆さまの良い投資に繋がりますように!

 

■参考文献■

 

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Index Pino  ぴの @インデックス怪獣 (@indexpino) | Twitter

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